成功体験が勉強しない子供を変える

子供が勉強しないのは、成功体験が少ないことが原因かもしれません。成功体験を積み重ねることで勉強したいと思えるようになるケースは多いものです。ここでは、成功体験が勉強意欲につながる理由や成功体験のさせ方について紹介します。

成功体験が勉強できるようになる理由

子供が勉強しない理由のひとつに、勉強での成功体験が少ないというのが挙げられます。最初から興味のあるジャンルがあれば別ですが、多くの子供は受け身で勉強をスタートするため、成功体験がなければ勉強がつまらなく感じるのは当たり前と言えるでしょう。

成功体験をすることで「自己効力感」というやる気スイッチが入りやすくなります。自己効力感は、頑張ったら達成できた喜びがやる気の元になるという考え方です。「やりがい」とも言えます。自己効力感が満足すると、努力が楽しくなり、勉強できるようになるのです。

成功体験は勉強だけでなく日常から

勉強が苦手な子にとって、勉強で成功体験を得ることは難しいかもしれません。成功体験は、必ずしも「テスト」など机の上での勉強だけではなく、キャンプなどの体験学習でも得られます。たとえば、電気やガスを使わずに火を起こせたという体験は、成功体験からの自己効力感だけではなく、火の仕組みへの好奇心につながることでしょう。

こうした体験による成功体験は、キャンプなどの非日常体験はもちろん、日常の中にもたくさんあります。親が日常にあるチャレンジを促して、成功体験を積み重ねていってください。

小さな成功体験から自己肯定感を育てる

成功体験は、小さなことからスタートしましょう。大きな目標にチャレンジしようとしても、自信がないうちは二の足を踏んでしまいがち。小さなタスクをひとつひとつ「できた」という状態にすることで、自信がついてきます。

小さな成功体験でできたことが増えると、自己肯定感が育ちます。「自分ならできる」と思えると、勉強においても粘り強く取り組めるようになるでしょう。

毎日の勉強の中でも、小さなタスクを設定してクリアしていく成功体験を積み重ねていくうちに、成績アップという大きな成功をつかめます。

減点法ではなく、加点法で向き合う

子供と向かう時は、減点法ではなく加点法がおすすめです。加点法は、成功体験の積み重ねになります。たとえば、テストが30点であれば、100点のうち30点しか取れなかったと考えるのではなく、30点は正解できたことを褒めてあげてください。30点分の成功体験になります。

「子供の褒めるところを見つけて褒めてあげる」「子供ができそうな課題を用意してあげて出来たら褒める」など、加点法で向き合うことが、子供の勉強意欲を大きく向上させるコツです。