発達障害により学習支援のある子どもは、適切な形でサポートしていく必要もあります。そもそも学習障害とは何か、どのような形で支援していけば良いのかについて解説します。
学習障害とは、全体的に知的発達に遅れが発生しているわけではないものの、聞くことや話すこと、読むこと、書くこと、計算することなどに対して困難を示す状態です。「LD(Learning Disability)」と表現することもあります。
読書や計算などすべてに対して学習困難があるのではなく、一つ以上の著しい遅れがあるのが特徴です。苦手に感じている部分も限定的であることから、限局性学習症と呼ばれることもあります。
読むのは問題ないけれど書くことが苦手、読むことが苦手で算数の文章問題もよく理解できないなど、一口に学習障害といっても個人差が大きいです。注意欠如・多動症であるADHDや、自閉スペクトラム症であるASDを伴うこともあります。
学習障害の子どもに対し、できないことを無理にやるように指導しても効果的とはいえません。苦手な分野に合わせてどのような形で適切な支援をすれば良いのか確認しましょう。
音読や作文が苦手な子どもは、長い文章を特に苦手とします。そのため、まずはひらがな1文字の読みから丁寧に一つずつ学んでいきましょう。次に単語を学び、その次のステップとして文章をとらえていくと効果的です。
言葉や文章にどのような意味があるのかを説明し、理解を深めてから少しずつ進めていきましょう。
計算が苦手な子どもは、一つの問題を解くのに時間がかかります。そのため、たくさんの問題を用意するのではなく、確実に一つひとつ理解できるようにサポートすることが重要です。
わからない問題に対して答えを教えるのではなく、その答えを導き出すための道筋を説明し、自分で考える力を養うようにしましょう。
図形が苦手な子どもは、図形の中でも何を苦手としているのか確認することから始めることをおすすめします。例えば、視覚認知能力に問題があるケースや、器具がうまく扱えないケース、空間操作能力に問題があるケースなどが考えられます。図形を正しく理解し、違いについて知る能力を磨くことが重要です。どこに躓いているのかを理解して向き合うことが大切だといえます。
問題を解くことを求めるのではなく、何がわからないのか、どのように考えているのかについて質問してみてください。
見たとおりに文字を書けない、間違った漢字を書いてしまうといった子どもに対しては、特性を確認することから始めます。例えば、同じ音の漢字などと間違えてしまう場合は、それぞれの文字の意味について教えてあげると効果的です。
細かい部分の書き方を間違えてしまう場合は、文字のなぞり書きなどに取り組んでもらいましょう。
作文を書くためには、考える力や文字を書く力が必要です。頭の中で文章をまとめる必要もあります。書きたいことはあるけれどどのように文章にすれば良いのかわからない子どもも多いです。
この場合、1つずつ質問してみましょう。例えば、「いつの話なの?」「誰が何をしたの?」「なぜそう思ったの?」と問いかけることにより、考えていることがまとまり、文章に起こしやすくなります。
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