不登校時でも勉強する方法はいくつかあります。自分で進める方法もあれば、塾に通うなど、直接指導してもらう方法もあるでしょう。大切なのはお子さんに合った勉強補法を見つけること。この記事では、不登校で勉強ができない理由を紐解きつつ、具体的な勉強方法を紹介していきます。
「学校に行かなくてはならない」という義務感がある社会の中で、お子さんは既に頑張って学校生活を送ってきました。しかし、頑張りすぎた結果、心が限界を迎えてしまい、心身ともに頑張れなくなってしまったのです。不登校のお子さんはわがままで「学校に行きたくない」と言っているのではなく「もう頑張れない」とSOSを懸命に出しています。
これまでは起きられていたのに朝起きられなくなったり、寝つきが悪くなったり、精神的に不安定になったりするのは心が疲弊している証拠です。勉強に向き合う精神状態にないことを、まずは知ってあげてください。
不登校のお子さんの中には、「勉強する意味が分からない」と言うお子さんがいます。学校へ行って勉強するという行動そのものに疑問を感じ、無意味だと思っているのです。学校で教えられることを学ばなくても日常生活に支障はなく、勉強にやる気が持てません。無気力が原因で不登校になっているお子さんに、勉強の意味を説くのは難しいでしょう。
嫌がるお子さんを無理矢理学校へ行かせるのは得策ではありません。お子さんが不登校になるのには理由があるので、まずは無理をさせず休憩させてあげるのが大切。お子さんが持つ人間関係の悩みや進路の悩み、勉強の悩みなど、それらから距離を取れる期間を与えてあげましょう。
登校することに疲れ切っているお子さんにとって、重要なのは回復すること。大きな疲労が抜けるまで、焦らずゆっくり休ませてあげてください。
お子さんの人生は長いです。不登校になったとしても、数カ月や数年という期間は、人生というスパンで見ればほんの一時のこと。勉強の遅れが心配になるかもしれませんが、遅れは後でも取り返せます。今勉強のことを心配してあれこれ口を出すのは避けた方が賢明でしょう。
学校に行かなくなると、生活リズムを保つのが難しくなります。しかし、育ち盛りのお子さんにとって規則正しい生活は欠かせません。できるだけ毎日同じ時刻に起床し、体操や運動をして体を動かす習慣をつけましょう。なお、生活リズムを崩さないためには、就寝前にスマートフォンやパソコンを触らないことも大切です。質の良い睡眠が健康的な生活を後押しします。
特に理由が思い当らないのに朝起きられない場合は、「起立性調節障害」の可能性も考えられます。血圧が上手く調節できないときに生じる障害なので、思い当る場合はできるだけ早く医療機関へ行きましょう。
お子さんの部屋が散らかっていると、勉強に集中することが難しいです。学習スペースが確保されていることが勉強を始める前に必要な第一段階。辞書やコンパスなど、使用頻度が高いものは手が届く場所に置いておくなどの工夫も大切です。
保護者はお子さんにとって一番身近にいる大人です。子供は大人の姿を見て学ぶものなので、お子さんの手本になるつもりで保護者地震が資格試験の勉強をしたり、本を読んだりすると良いでしょう。
真剣な表情や楽しんで学ぶ姿勢を見せれば、自然とお子さんも真似をしたくなるかもしれません。お子さんが勉強をする意味を見つけるきっかけになる可能性もあるので、積極的に実践してみることをおすすめします。
自主学習とは、文字通り自分が主体となって学習することで、使用するのは学校の教材や市販の問題集、参考書などです。不登校のお子さんが疲弊する原因になる、集団生活や人間関係に悩まされることがありません。締め切りもなく、自由に自分のペースで学習できるのがメリットです。
しかし、一方で勉強のモチベーションが保ちにくかったり、不明点があるとき聞ける人がいなかったりといった不便もあります。小学生のお子さんなどの場合は保護者の方でも質問に対応できるかもしれませんが、高校生になってくるとそれにも限界があるでしょう。
指定された教材を使用し、添削指導を行ってもらう通信教育。近頃は動画で授業を展開している通信教育サービスもあり、学校で授業を受けているのと遜色ない環境を提供しています。添削指導では指導とやりとりができるので、勉強中に分からないことがあっても質問することが可能です。
なお、デメリットとしては、指定された教材が自分に合わないケースがあることと、自主学習と同じく勉強に対するモチベーションは自分で保たなくてはならないことがあるでしょう。
動画の講義を基にした教材を用いて勉強を進めるのがインターネット学習塾です。インターネット学習塾の利点は、指導員に質問や曹宇団しやすい環境が整っていること。動画の講義が主軸になっているため、巻き戻して分からない部分のみ丁寧に聞くなど、理解度に合わせて進められるのも特徴の一つです。とはいえ、この勉強方法でも、勉強のモチベーションや教材との相性は課題となっています。
家庭教師にマンツーマンで指導をお願いするのも勉強方法の一つです。ビデオ会議を用いてオンラインで教わる方法や対面で教わる方法など、形式を選べるケースがあります。家庭教師に教わると、嫌でも「この日に教えてもらう」という約束が生じるので、勉強に対するモチベーションを維持しやすいです。学習内容や指導方法に対する融通を利いてもらいやすいのもメリットの一つでしょう。
場合によっては勉強以外の相談相手になってもらえる可能性もあり、とても心強い存在です。しかし、他の学習方法より費用が高くなるリスクがあることも頭に入れておきましょう。
一般的に個別指導塾は後者の中にある小さなブースで授業を行っています。マンツーマンの形式をとっているところもあれば、2~3人の少数精鋭の形式をとっているところもあります。個別指導塾の中には不登校のお子さんに配慮してくれるところもあり、自宅ではない環境に身を置くことは、お子さんにとって気分転換にもなるでしょう。ただし、学校に近い塾を選ぶと同級生に鉢合わせてしまう可能性が高くなるので、検討する際は立地に気を付けましょう。
10~40人程度で授業を展開している塾を集団学習塾といいます。集団学習塾に適しているのは「学校の人間関係に問題があるけれど、集団生活自体に苦手意識はない」お子さんや「勉強が得意で授業について行ける」お子さんです。学校復帰に繋がる環境である一方、個別に対応してもらいにくいという側面もあります。不登校であることを配慮してもらえない可能性もあるでしょう。
教育支援センターとは、不登校のお子さんを支えるべく、都道府県や市町村が用意した施設です。通所指導が主軸となっており、集団授業やレクリエーションを通して学校復帰を目指します。通所指導を受けるときに学校側と連携が図れると、通所した日数を登校した日数としてカウントしてもらえるケースがあります。
昼食代以外無料なのも嬉しいところであり、似た悩みを抱える友達も作りやすいでしょう。とはいえ、あくまで「学校復帰」を前提にした施設なので、学校や集団生活に苦手意識のあるお子さんの場合負担が大きくなる可能性があります。お子さんの様子を見て支援を受けるか検討するのがポイントです。
不登校をはじめ、悩みを抱える生徒を支援する目的で作られた民間施設であるフリースクール。教育支援センターと類似した通所指導を受けることも可能ですが、教育支援センターより運営方針やアクティビティが柔軟なのが特徴です。
学校復帰を前提としていないフリースクールもあり、子供の抵抗感を削いでくれるでしょう。お子さんに合ったフリースクールを見つけられれば、新たな居場所の発見に繋がります。しかし、フリースクールに通っても出席扱いになりづらく、費用がかかるのが難点です。
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