家庭教師と個人契約を結ぶにはいくつか方法があり、注意すべき点があります。個人契約のメリット・デメリットを踏まえ、注意点について解説します。
マッチングサイトを利用して家庭教師を見つけることができます。マッチングサイトでは、家庭教師の出身大学や指導教科などのスペックをはじめ、時給などのプロフィールを参照して選べる仕組みになっています。簡単に登録でき、自由に条件を選択できるのが利点です。比較的家庭教師の顔写真がプロフィールに出ているサイトの方が安心して利用できるでしょう。
手軽で簡単な方法が、友達や知り合いにお願いすることです。親戚やご近所に都合のつく大学生がいる場合に限られてしまいますが、いる場合はお願いしてみるのも一つの手。指導経験のある大学生の場合はより期待できます。とはいえ、出身大学の偏差値が高いからと言って指導力も高いわけではありません。お子さんとの相性も大切になってくるので、お試し期間を設けるなどして見極めるのが大切です。
意外と知られていませんが、大学に問い合わせてみるのも方法の一つ。特に「○○大学の先生に指導を頼みたい!」というように、先生の出身校に対して希望がある場合に向いています。希望する大学の学生・キャリア支援課に問い合わせてみると良いでしょう。家庭教師バイトに登録されている生徒と繋がる仲介役になってくれたり、バイト情報に乗せて募集をかけたりしてくれるケースがあります。
個人で家庭教師の契約を結ぶ場合、管理費や入会金がかかりません。必要なのは仲介手数料のみなので、圧倒的に費用を抑えられます。家庭教師を雇う場合は交通費が支給される場合も多いため、センターよりも出費が少なくて済むでしょう。
柔軟な対応ができるのも個人契約ならではの魅力。契約内容の調整がしやすく、生徒側の要望を聞き入れやすいでしょう。センターの場合だと、家庭教師をお願いしてから実際に指導してもらうまで2週間程度はかかるとされています。個人契約は契約が成立すればその日から指導してもらうことが可能です。旅行やテスト前など、家庭の都合や学校行事に合わせてもらえるのは大きな強みです。
マッチングサイトを利用する場合でも知り合いに頼む場合でも、個人契約は生徒側が直接教師に依頼する形を取ります。そのため、希望に合った教師を見つけやすいというメリットがあります。センターは要望を伝えられはするものの、条件に合致する教師を探すのはセンターの役割です。個人契約は仲介を設けていないため、自由に教師を選択できます。家族の一員のような関係性を築いていく上で、教師の選定は重要です。
家庭教師の契約にはさまざまなトラブルが起こる可能性があります。成績が伸びなかったり、教師の遅刻が続いたり、生徒との相性が合わなかったりなど、継続していく上で壁となる問題が多くあります。個人契約はそれらのトラブルに対し自分で対処しなくてはなりません。センターのように代わりを頼んだり、対応を任せたりできないのがデメリットです。
個人契約の家庭教師は教師の質が保証されていません。教えるのが上手か、学力は確かか、分かるのは実際に雇ってみてからです。そのため、「合わないな」と感じる教師に当たってしまうことがあるでしょう。そのようなとき、教師変更をすることも保証を受けることもできません。個人契約は合わない教師を雇うリスクがつきものなのです。
受験情報や模試情報など、受験に必要な情報が少ないのも個人の家庭教師の弱みです。センターは受験に関する膨大な情報を有していますが、個人の場合は限界があります。例えば難関校中学を受験する場合など、年毎の傾向を把握することが鍵を握る受験の場合は個人の家庭教師は向きません。情報収集の面は承知の上で依頼する必要があるでしょう。
マッチングサイトでは紹介料がかかる場合が多いです。料金はサイトによって差はありますが、一般的に5,000円~30,000円が相場となっています。なお、中には何度紹介を頼んでも紹介料は一律と謳っているサイトもありますが、1回ごとに料金がかかるケースがほとんど。
紹介料無料と記載されているサイトでも、毎月の支払に手数料として授業料に上乗せされている場合があるので注意が必要です。指導期間が長くなればなるほど負担が増えてしまうため、事前によくチェックしてから依頼しましょう。
参照元:家庭教師のゴーイング(https://www.going-100ten.com/column/study/info/1458/)
一般的に、授業料の相場は2,500円~4,000円です。上記の数字は時給換算した場合であり、難関校の合格を目指す場合など、専門性が要求される指導の場合は8,000円~10,000円かかる場合もあります。
参照元:家庭教師のゴーイング(https://www.going-100ten.com/column/study/info/1458/)
個人契約は教師によって時給が異なる上に、必ず結果が出ると保証されているわけでもありません。しかし、結果が出なかったり相性が合わなかったりしたときに契約を打ち切ろうとすると、残りの期間の料金の支払いを要求されたり、違約金を請求されたりする可能性があります。
そのようなトラブルを防ぐためにも、口約束で済ますことはやめましょう。必ず自分が不利にならないよう、明確に契約条件を定め、細部まで書面に残しておくことが大切です。支払い方法や教材の購入、解約金に関することなど、揉め事になる要素はあらかじめ教師側と話し合い記載しておきましょう。
スケジュールに関するトラブルも起きやすいです。特に学生に家庭教師を依頼している場合に起きやすく、夏休みなどの長期休暇に予定が入り、都合がつかなくなってしまうケースがあるでしょう。実家の規制や海外旅行、就職活動など、理由は何であれ長期間指導してもらえなくては困ってしまいます。定期テストが迫っていたり受験前だったりする場合は受ける影響も大きいです。
そこで、事前にできる対策として、生徒側の学校の予定表を教師に渡しておくことや、教師側のスケジュールを聞いておくことなどが挙げられます。お互いにスケジュールを把握し合い、情報を共有することが重要です。また一から家庭教師を探すのは骨の折れる作業なので、指導ができなくなる場合はできるだけ早く伝えてもらうよう、教師にお願いしておきましょう。
家庭教師の中には人間的な部分に問題がある人もいます。言葉遣いが悪かったり無断遅刻や授業のキャンセルが多かったりなど、マナーがなっていない教師に遭遇する可能性があるのです。たとえ不満に思っていることがあったとしても、相手に注意しにくいケースもあるでしょう。言葉遣いや無断遅刻のトラブルを防ぐためには、電話対応やメールでのやり取りで見極めるのがカギとなります。
他にも体験授業を課したり、契約前に面談する機会を取り付けたりなど、相手のマナーや行動、印象をチェックする方法は色々あります。また、ペナルティを設けて置くのも一つの手です。契約書に遅刻した場合の罰則など決めて記しておきましょう。
家庭教師を選定する際のチェックポイントとして、教師の実績を置いている人は多いです。しかし、教師が経歴を詐称しているケースもあるので要注意。指導実績や出身校を偽って、自分のアピールポイントにしている家庭教師がいるため、できれば大学の合格証を確認させてもらうことを推奨します。
費用を抑えたいなら個人契約を選ぶのもありですが、近くに塾がなかったり教師がいなかったりする場合は、オンラインで依頼できる教師を探すのがおすすめ。個人契約にはメリットもデメリットもあるので、両方の側面を踏まえて教師を選定するのがポイントです。
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引用元:家庭教師の銀河(https://well-stone.info/)
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